街頭防犯カメラに設置によって見守られる安心な街とは

大阪府藤井寺市は2つの地域を防犯モデル地区に指定しました

2020年12月10日 17時12分


街頭防犯カメラ設置費用に対し、その1/2の上限を150万円にする助成事業を平成19年度に予算に組み込んで実施しました。
これは大阪府で最初の街頭防犯カメラ設置への補助金制度になったのです。
このエリアのメイン道路は自動車がギリギリ交差できるほどの道幅で狭いです。通勤・通学で駅へ向かう人や自転車や車の通行も多いです。
交通事故も多く、藤井寺地区では少ないのですが「空き巣」や「ひったくり」も発生しました。
防犯モデル地区に指定されたので街頭防犯カメラ導入を積極的に検討しはじめたのです。
 
問題点は次のようなものがあったそうです。
・街頭防犯カメラをどこに設置するのか?
・録画装置をどこに置くのか?
・カメラから録画装置までの配線はどうするのか?
 
関西電力は電柱へ街頭防犯カメラの設置を許可してくました。
しかし、それ以外の録画装置は許可してくれません。
今のように一体型のカメラもなかったです。
 
そこで、街頭防犯カメラを設置した電柱の隣のご家庭に協力をしてもらったのです。
家の中や建物の側面にレコーダーを収納したボックスを設置したり、会館などの施設に録画装置を設置したりしても配線の問題があります。
関西電力やNTTの電柱を利用して配線することはできますが、申請しても2か月ほどかかります。
 
最近の録画装置はデジタルレコーダーになっています。
録画してハードディスクの容量が満杯になると古いデータを消して上書きするタイプです。
少なくても2週間程度の期間の記録容量は欲しいでしょう。
1か月やそれ以上の長期間になると住民の理解を得られません。
 
デジタルレコーダーを屋内に設置する分には問題ないのですが、屋外の場合は雨対策と温度対策が必要です。
ハードディスクは熱に弱いのです。
デジタルレコーダーの大きさに合わせてキャビネットをコンパクトにすると、ギュウギュウ詰めの状態で熱が逃げにくいです。
藤井寺市の場合はゆとりをもったサイズにして対策をしました。
 
面が二重構造になっているキャビネットを選んだので日陰ができて内部に直接直射日光が侵入するのを防いだのです。
側面に換気口や排気口をつけて電動ファンをつけて空気の流れを作って熱が滞留するのを防いだのです。
 
現在では街頭防犯カメラシステムも進んできており、近くにレコーダーを置かなくてもいいですね。
クラウドにおけるようになっておりますから、藤井寺市で取り組んできたような大幅なコストをかけなくてもできるようになっています。
画質も高画質のものができています。
 
従来よりもリーズナブルなコストで街頭防犯カメラが導入できます。
市区町村で導入をしていないならば、街頭防犯カメラを使って、犯罪抑止をするようにしてみてはどうでしょうか?
住民の安全を考える意味でとっても役立つことだと思います。